ダイエットに効果があると話題のMCTオイル。ダイエット以外の美肌効果もあるのか、どれくらいの期間で効果を感じらるものなのかをご紹介したいと思います。
さらにメリットだけではなくMCTオイルは肝臓に負担がかかるというデメリットについても書きたいと思います。
MCTオイルと肝臓に危険性がある!
MCTオイルとは
MCTオイルとは、Medium(中) chain(鎖) triglycerides(中性脂肪)の略で「中鎖脂肪酸100%」の油の事をいいます。MCTだけに限ってはいませんが、どんな油脂も脂肪酸とグリセリンからできています。
脂肪酸は「不飽和脂肪酸」と「飽和脂肪酸」の2種類あります。
《不飽和脂肪酸の代表的な油》
- オリーブオイルなどのオメガ9系
- グレープシードオイルなどのオメガ6系
- 亜麻仁油などのオメガ3系
《飽和脂肪酸の代表的な油》
- 短鎖脂肪酸:バターや酢などに含まれている
- 中鎖脂肪酸:牛乳などに含まれている
- 長鎖脂肪酸:牛脂やラードに含まれている
そして脂肪酸は鎖状に連なった炭素で出来ていてこの連鎖の仕組みは変わらないのですが、油によって連なる炭素の長さが違ってくるんです。そしてその炭素の長さによって脂肪酸の名前も変わります。
長鎖脂肪酸の炭素は16個で、MCTオイルである中鎖脂肪酸の炭素は8個です、分子の長さの違いが分解速度に影響しますが分解速度は8個と少ないMCTオイルが長鎖脂肪酸よりも何倍も体内での分解速度が速くなります。
ブームになったココナッツオイルは中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸が多く含まれていて、中鎖脂肪酸の含有量が60%だった事から注目を浴び、ブームになったのですが、MCTは中鎖脂肪酸が100%なのです。
中鎖脂肪酸はココナッツやバームの種子核に含まれている天然成分の事で一般的なオイルと比較すると、摂取してから素早く消化吸収されるので短期間でエネルギーとして燃焼できるのが特徴です。
しかしMCTオイルはその中鎖脂肪酸だけを抽出して人工的に作られた油です。ココナッツオイルやヤシやバームなど中鎖脂肪酸を含むオイルから中鎖脂肪酸だけを抽出して作られた物です。
長鎖脂肪酸は体内へ入ると静脈から筋肉へ行き、それから肝臓などには運ばれていきます。エネルギーになる脂肪は分解されるのですが、その働くスピードが遅いため余ったものが体内に蓄積されます。
しかしMCTオイルは吸収が早く直接肝臓に運ばれ栄養を吸収しつつ脂質の燃焼を高める働きがあり、蓄積された体脂肪をエネルギーとして活用するにはエネルギーの中心を糖質だけでなく脂質に変換してくれます。
この吸収率や分解のスピードなども早く、脂肪燃焼などが注目されMCTは医療現場や介護などでは昔から使われていたそうです。さらには、中鎖脂肪酸は体内にブドウ糖を温存しながらエネルギーを作れるのです。
ですから疲労をやわらげられるとしてスポーツ選手などにも利用されているようです。
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MCTオイルの肝臓への危険性
先に説明した通り、MCTオイルは直接肝臓にたどり着いてしまいます。肝臓は脂肪を分解してくれる臓器です。そこに直接行ってしまうのですから肝臓を無理に働かせる事になり普段より肝臓に負担がかかります。
ですから肝臓に持病がある方はMCTを使用するのは危険だといっても良いと思います。持病がある方は必ず医師に相談してから摂取してください。独断での摂取は危険です!
それからケトアシドーシスの心配もあります。血液中のケトン体が急増しエネルギーとして使用されることなく体内にケトン体が蓄積してしまう状態をケトアシドーシスといいます。
この時。血中のpHは酸性に傾いた高血糖の状態になります。同時に肝臓が糖を排出しようとするため一時的に多尿になって脱水症状が起こる場合もありますし、高血糖になる危険もあるようです。
ですから、血糖値が高めの方や糖尿病の方はケトアシドーシスの危険があるので医師相談してから摂取するようにしてください。
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MCTオイルのダイエットにかかる期間やお肌への効果
MCTオイルを使ったダイエット効果
MCTオイルダイエットはMCTオイルを摂取する事によってケトン体質に変換して痩せるという方法です。
この方法は一般の方だけではなくボディビルダーの方達も大会前にしっかりと身体を絞る時期には完全な糖質制限ダイエットをする方が多いそうです。
そんな糖質制限ダイエットの際にもよく用いられるMCTオイルです。通常、人は糖質を分解してエネルギーとして活動しています。
それを糖質ではなくケトン体をエネルギー源にするという方法です。MCTオイルを摂取していると脂質の燃焼が高まり代謝が促進されるので自然と痩せやすい体質になっていくのです。
糖質より先に脂肪を分解してもらう、簡単に言えば脂肪をエネルギーとして活動するようにする。とはいっても食事制限もせずに糖質を沢山取っていたり摂取カロリーが多ければ痩せません。
最低限の糖質制限、カロリー制限をしてMCTオイルで効果的に脂肪を燃やしてもらうと考えた方がいいと思います。しかし、それ以外にもダイエットのサポートをしてくれる役目をしてくれます。
MCTオイルで空腹を感じにくくなります。ダイエット中は空腹を我慢するのがつらいですよね”(-“”-)”それは血糖値によるものなのです。血糖値は何か摂取すると一時的に上がります。
この状態を抑えるためにインスリンが分泌され、インスリンが分泌されると血糖値が低下しますが今度は空腹感を感じるようになるんです。ですからこの血糖値をうまくコントロール出来ればダイエットの辛さも軽減します。
MCTオイルに含まれている水溶性食物繊維のペクチンの働きで脂肪や糖の吸収が緩やかになります。糖の吸収が緩やかになるとういう事は、食後の血糖値も急上昇しなくなるので空腹感を感じるのが遅くなるという事です。
というわけでMCTオイルが痩せる効果を持っているわけではなく、あくまでもダイエットをサポートしてくれる油という事です。ですから短期間に効果を発揮してくれるわけではないです。
ですから過剰に飲んだりしないようにある程度の期間かけて体質を変えていくというつもりで摂取しましょう(*^^*)!
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MCTオイルで美肌効果
MCTオイルに老化を促進させてしまう活性酸素を、βヒドロキシ酪酸が無毒化させる働きがあるといわれています。ですからお肌のシワやシミ、くすみの予防に期待出来ると思います。
MCTオイルで便秘解消効果
MCTオイルに含まれている水溶性食物繊維のペクチンがは水分を吸収しやすく、便を柔らかくしてくれる効果があるので、便秘解消の効果に期待出来ます。
MCTオイルで持久力アップ
先にも説明したとおり、MCTオイルは摂取するとブドウ糖ではなくケトン体をエネルギーにしますし、血糖値も急上昇させません。血糖値をコントロールできると身体に負担があまりかかりません。
ですから疲れにくくなるといわれています。ダイエットの際の運動時のエネルギーにもなってくれるので、ダイエットの助っ人としてはぴったりではないでしょうか。
MCTオイルの効果的な摂り方
MCTオイルは体質によっては下痢をしたり、腹痛をおこす人がいるようなので最初は小さじ1杯から始めて大丈夫なようでしたら推薦摂取量の1日30g大さじ2杯程度まで増やす方法が良いのではないかと思います。
MCTオイルが広まったきっかけになったのが「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」に出てくる「完全無欠コーヒー」ですよね。
日本ではバターコーヒーという呼び方の方が馴染みがあるかもしれませんね。
しかし、この通りに作るとかなりの手間とお値段もかなりかかってしまうので、公式本で代用可能と書かれている食品の方に変更をしてご紹介しますね。
《準備する物》
- 有機JAS認定コーヒー:1杯
- グラスフェッドの無塩バター:大さじ1杯
- MCTオイル:大さじ1杯
《作り方》
- 容器にグラスフェッドバターをいれます
- MCTオイルを入れます
- お湯を購入したコーヒーのメーカーの1杯分をいれます
- そこにインスタントコーヒーを入れます
- 後はブレンダーでブレンドして出来上がりです
※MCTオイルは油なのでコーヒーが冷めると油分が分離してくるので温かいうちに飲んでしまいましょうね。
この他に紅茶に混ぜて飲んだり、豆乳に入れて飲んだりヨーグルトやサラダにかけて食べたりしても良いと思います。
MCTオイルの使用の注意点
☆MCTオイルは発煙点(油を高温で熱し続けた時に煙が出る温度)が低いので加熱しないようにしてください。オリーブオイルの発煙点が190℃に対してMCTオイルは150℃なんです。
MCTオイルが不完全燃焼で発生した煙の中に発がん性物質の「多感芳香炭化水素」が含まれています。発がん性物質を吸わないためにも引火を防ぐためにも炒めものなどでも使用するのは避けてください。
☆MCTオイルは消化吸収が早いのは良い点なのですが、摂取量が多いと下痢を起こす可能性があります。肝臓から胆汁が十分に分泌されず、消化できずに小腸までいってしまう事があります。
そうなると小腸は過剰な脂質を排出しようとして嘔吐や胃腸の痙攣などをおこしてしまう可能性があります。ですから、胃腸が弱い方は最初から多く摂取するのは危険なので必ず少量から摂取してください。
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まとめ
- 肝臓に持病がある人は危険性があるので医師に相談してから摂取してください
- 糖尿病の方も医師に相談してから摂取してください
- ダイエットで短期間では効果は出ません
- 美肌の効果に期待
- 便秘改善に期待
- 持久力アップに期待
- 下痢になる方もいるの胃腸が弱い方は少量からにして下さい
- 熱を使った調理法で摂取しないでください
今回はココナッツオイルよりもあまり知られていないMCTオイルについてご紹介しました。今回はふれませんでしたが、ココナッツオイル同様にアルツハイマーなどにも効果があったりとに似てる部分も多くあるんですよ。
ダイエットとしも続ける事が大事ですが食用油としては高めの油ですし、苦手な方はサプリなども出ているのでサプリを試してみるのも良いんじゃないかなって思います(⋈◍>◡<◍)。✧♡