現代にはあらゆるオイルがありますよね。日本に昔からあるオイルから海外から流行によって入って来たオイルなど。今回は日本人には馴染みの深いお米を原料とする米油をご紹介したいと思います。
それと同時に最近はオイルを選ぶ時の参考にするオメガという成分があります。米油はオメガが何系なのかや、製法の圧搾搾りや選ぶ基準の一番搾りや国産が良いのかなどの調査報告したいと思います。
米油の効能とオメガいくつ?血圧に効果は?
米油とは
米油は精米時に出る玄米と表皮と胚芽(米ぬか)からしぼった植物油です。植物油といえば、なたね油やごま油、大豆油、コーン油などありますが、その殆どの原料を日本は輸入しています。
ですから遺伝子組み換えに関しては安全性が問題になっています。その反面、米油は国産の米を原料としているので遺伝子組み換えなどの心配はありませんので安心です。
原料の米ぬかにはビタミンやミネラルなどが豊富です。米油は、その米ぬかを絞って出来た油ですから、当然油にも米ぬかの栄養素が嬉しい事に沢山含まれています。
米油という名前をあまり聞いた事が無い人も多いかもしれませんね。しかし、意外に身近なものに使われているんですよ。例えば、おせんべいやあられやポテトチップスなどにも使われています。
あのおせんべいなどの香ばしさを出してくれているのは米油なんですよ!ゴマ油よりオリーブオイルよりも生産されていますので、私達は今まで知らず知らずのうちに米油を摂ってきていたでしょう。
米油の効能
揚げ物を調理していた時に油の匂いでいっぱいになり、ご自分は食べる気がしなくなった経験はありませんか?それを油酔いというのですが、その油酔いも米油ではなりにくいといわれています。
米油には「γ-オリザノール」などを多く含んでいるので加熱の酸化安全性が高いといわれていて油酔い物質の発生が他の油に比べてかなり少ないんです。
180度で3時間加熱した油酔いの物質(アクロレイン)を測定したところ、米油から発生する油酔い物質の量は菜種油の3分の1、大豆油の2分の1だったという実験結果があるそうです。
米油には抗酸化作用の効能
米油には抗酸化作用の多いビタミンEも豊富なのですが、それだけはなく「トコトリエノール」も米油には含まれています。トコトリエノールの抗酸化作用はビタミンEの50倍もあるといわれています。
ですからトコトリエノールは「スーパービタミンE」などと呼ばれていたりまするんです。ここでビタミンEの効能を改めて見てみましょう。
《ビタミンEの効能効果》
- アンチエイジング効能効果の期待
- 美肌効能効果の期待
- コレステロールの減少の効能効果の期待
- 動脈硬化の予防の効能効果の期待
- 血行促進の効能効果の期待
- 更年期障害の改善予防の効能効果の期待
このビタミンEの効能の50倍も抗酸化作用がある米油にはさらなる期待がもてますね。
米油のγ-オリザノールの効能で血液サラサラ
米油の特有の栄養素のポリフェノールの一種のγ-オリザノール。γ-オリザノールにはビタミンEと同じくらい抗酸化力が強い成分で、血液をサラサラにする効果があるといわれています。
血液がドロドロですと身体は様々な病気を招き、シミやシワなど肌老化に影響する可能性があります。ですから、血液をサラサラにしておく事は非常に重要です。一般的に米油を摂っている人は血液年齢も若い人が多いといわれています。
《特に期待されてる効能効果》
- コレステロールを値を下げ、脂質異常の改善予防の効能効果
- 自律神経を整て更年期障害の改善予防の効能効果
- 脳の老化、劣化の予防の効果効能
- 炎症性胃腸神経症の改善予防の効能効果
- 抗ストレス作用の効果効能
- 抗アレルギー作用の効果効能
動物実験や臨床試験によりさまざまな効果についての報告があります。さらには老人性痴呆症や動脈硬化、脳軟化症などにはγ-オリザノールを植物ステロールと併用して治療薬として用いられたりもしているそうです。
血液年齢を若く保ち、見た目年齢も若く保ちたいですね。
米油の植物ステロールでコレステロール値を下げる効能効果
米油は栄養成分が豊富なだけでなく、脂肪酸のバランスがいいというのも米油の特質でもあります。コーン油やべに花油などはリノール酸が多く含まれています。
なたね油やオリーブ油はオレイン酸の含有量が多かったりと含有量に偏りがあるのですが、米油はオレイン酸が約42%、リノール酸は約37%とほどんど同じ割り合いで良いバランスで含まれています。
《オレイン酸》
善玉コレステロールはそのままで、悪玉コレステロールでけを低下させる働きをしてくれるといわれています。
《リノール酸》
身体の中では合成できない必須脂肪酸で、血中コレステロールを低下させるといわれています。しかし熱に弱いという弱点があるので高熱を使った調理には向きません。
そして米油でさらに優れているのは植物ステロールです。植物ステロールとは植物の健康成分である「ファイトケミカル」の一種で血液中のコレステロール値を抑える働きがあるといわています。
高コレステロールコレステロール血症などの生活習慣病や動脈硬化や心筋梗塞を予防する効能効果を期待されています。さらには免疫力を高める効果も期待されています。
植物ステロールは他の植物油にも含まれていますが、一番多く含まれているの米油です。
《100gあたりの植物ステロールの含有量》
- 米油:961㎎
- ごま油:800㎎
- なたね油:760㎎
- コーン油:660㎎
- オリーブ油:339㎎
- 大豆油:303㎎
- べに花:283㎎
一般的にコレステロール値を下げるために必要な植物ステロールは【1日1000㎎】といわていますが、実際に1日の食事から摂ってる量は約100㎎~300㎎程度だといわています。
しかし米油の摂取量は大さじ1杯(約15g)と推薦されています。大さじ1杯に含まれる植物ステロールは150g弱になります。身体良いのに大さじ1杯までしかダメなのは不思議かもしれません。
しかし米油がいくら栄養素が豊富でも油にはかわりありません。油は高カロリーです。せっかくいい栄養素を摂り入れてもカロリーを摂り過ぎては元も子もなくなってしましますよね。
ですから、このカロリーの問題で、1日の摂取目安量は大さじ1杯とわざわざ表記してある米油の商品もあります。
※ファイトケミカルとはギリシャ語で植物という意味で植物に含まれる抗酸化物質の事です。
米油はオメガ何系なのか?
米油入ったいオメガ何系なのでしょうか?
☆一価不飽和脂肪酸オメガ9オレイン酸:42%
☆多価不飽和脂肪酸オメガ6リノール酸:36%
☆他、飽和脂肪酸:20%
となりますので米油は「オメガ9」比率が一番高く次いで「オメガ6」になりますね。ですから米油はオメガ9系とオメガ6系が、1:1の植物オイルとなります。
米油で高血圧は下がるのか
米国心臓協会高血圧研究学術集会で福岡大学筑紫病院のDevarajanSankar氏らの行った研究で、高血圧患者300人(平均年齢57歳)を対象に、2ヵ月の小規模研究を実施した結果があるそうです。
未精製のぬか(米)油90%と未精製のゴマ油20%混合油を調合し摂取してもらう群と、降圧剤を摂取してもらう群に分かれて研究して結果、薬剤に匹敵する降圧効果がある事がわかったそうです。
まだ研究段階でさらに詳しい研究が必要なようですが将来にはとても期待は出来ると思います。
参照:男の健康
米油の選び方・圧搾一番搾り・国産
米油にはさまざまな効能が期待できる事が分かりましたが、米油ならなんでも良いというわけではないんです。油の製造方法も色々あり、圧搾ではない、あまりおすすめできない米油もあります。
トランス脂肪酸という名を聞いた事はないでしょうか。今サラダ油がトランス脂肪酸を多く含んでる事が問題になっています。サラダ油に問題があるのではなく高温で製造する事が問題なのです。
高温で製造する過程でトランス脂肪酸が発生、発がん性物質が発生する、栄養成分をそぎ落としてしまうなどといった問題がある悪い油が出来てしまう問題があるのです。
アメリカでは2018年にはトランス脂肪酸の使用の全面禁止が決定しているそうです。それくらいトランス脂肪酸には害があるという事がわかる証拠ですね。
低温で処理をする製造方法では時間がかかりますし、圧搾では大量生産をする事ができなくなります。ですから価格も高くなりますが、米油でも高温で製造したものは栄養成分の効果が期待出来ないのでおすすめできません。
さらには米油を作るためのコストカットの為に「ノルマㇽヘキサン」という添加物が使われていて、その残留が米油に残っていて人体に害があるのではないかという話もあります。
やはり、製造方法はとても大切だという事です。ですから、製造工程をしっかり確認して安全な米油を購入するようにしましょう。
参考:ヘルスケアPOCKET
安全な製法
安全な製法は圧搾製法で製造しているものです。国産で表記に「圧搾」や「一番搾り」と書いてある米油を購入してください。圧搾で一番搾りの米油はノルマルヘキサンを使用しない製法で造られています。
もともと出荷数が少なくお値段も高めですが、この条件を満たしている米油はすぐに売れ切れてしまうので、残念ながらなかなか店頭では見かける事はないと思います。
関連記事:グレープシードオイルの危険性を調査!日清やコストコの製法表記をチェック!
まとめ
- 抗酸化作用が高い油
- 油酔いしにくい油
- γ-オリザノールで血液サラサラになる効能に期待
- コレステロールを下げる効能に期待
- オメガ9系とオメガ6系の1:1である
- 高血圧に効果がある事に将来期待重視
- 圧搾製法の物を選ぶ
- 一番搾りを選ぶ
- 国産の物を選ぶ
いかがでしたか?国産の油にも素晴らしい油がありますね。ただ国産の圧搾で一番搾りの物がなかなか手に入りにくいと思いますが、ご自分のお好みの油を探してみて、是非豊かな暮らしに役立てて見てください(⋈◍>◡<◍)。✧♡