最近、テレビや雑誌でラムネの疲労回復効果などに注目が集まっているようです。それはどのような科学的根拠があるのでしょうか。1日どれくらいでどうのような効果が実際にあるのか調査してみました。
またラムネには二日酔いや疲労回復にも良いと医師もしくは管理栄養士でも認める人がいるようです。それは本当なのでしょうか。だとすれば、それはいつ食べるのが適切なのでしょうか。
今日はラムネの健康効果についてフォーカスしてみたいと思います。
ラムネは1日どのくらいで何に効果があるのか?
テレビ番組などでラムネが疲労回復やその他の健康に効果があるということがいわれていたようです。私は知人からこの話を聞いたのですが、半信半疑なのでちょっと調べてみようと思いました。
そこでわかったことや考えられるラムネの効果に考察をしてみたいと思います。
巷でいわれているラムネの健康効果
- 集中力アップ
- 疲労回復
- 二日酔
1.ラムネで集中力はアップするのか?
まずラムネの効果としては集中力アップというのは本当なのか嘘なのか調べてみました。何となくラムネの酸味が気分をシャキッとしてくれそうな気がしますね。しかし成分的になにか集中力を高める要素があるのでしょうか。
ラムネの集中力への効果を調べていると、メガネでお馴染みの株式会社ジンズさんの情報が出てきます。森永製菓ではラムネを製造販売しているのですが、株式会社ジンズさんのオフィスには森永製菓さんのラムネが常備してあるそうです。
写真を拝見すると確かにオフィスにラムネが大量に常備してありますねー(^o^) この目的は一体どのような理由からなのでしょうか。調べてみると集中力とラムネの成分のブドウ糖が関係しているようです。
どうも脳のエネルギー源はブドウ糖のみなのですが、これが不足すると脳の活性化が低くなるようです。それを補うのにラムネは手軽で便利だという発想から集中力に効果があるという考えでラムネを採用しているようです。
このように複数箇所、ジンズ本社ではラムネを常備しています。これは本気の取り組みですねー(^o^)ジンズさんでは、予防医学研究者の石川善樹氏監修のもとで、禅寺に着想を得て集中力を高めるプロセスを開発しているそうです。
仕事や休憩時間など、多岐にわたって科学的根拠をもとに集中力をテーマにマネジメントをしているそうです。これはまた本当に本格的にラムネも集中力を高める一環として活用しているのですね。
科学的根拠としてはブドウ糖ということのようです。単純にブドウ糖ということだけで見れば、別にチョコレートでもお米でもジュースでも代用はできるのですが、やはりラムネの手軽さとさっぱり感が良いので採用されたのかもしれませんね。
参考:森永製菓
2.ラムネに疲労回復効果はあるのか?
ラムネの疲労回復効果に関しても調べてみました。疲労回復効果に関してもやはり『ブドウ糖』が関わっていました。その根拠は、血糖値の低下による身体活動の低下にあるようです。
血糖値が下がると脳の栄養不足となり、疲労感も出てくるようです。疲れた時に甘いものが食べたくなるというのは身体の持っているサインということのようです。
血糖値が下がりすぎると、肝臓に蓄積されているグリコーゲンが減っていきます。グリコーゲンはブドウ糖を構成する多糖です。これは肝臓で蓄積されていて、これが分解されて筋肉などに移動し、活力として機能します。
ラムネが疲労回復に効果があるというのは、こういったブドウ糖の作用のことをいっているようです。疲労物質を直接取り去るようなものではありません。
これも要はブドウ糖を摂れば良いと考えると、お米でもお菓子でも砂糖を使ったものでも同じことだと思います。
ただ甘いものは急激に血糖値を引きげてしまい、健康上、急激な血糖上昇はよくないそうなので、食べる量などにも注意が必要なようです。
参考:大日本明治製糖
3.ラムネは二日酔いにいいのか?
3つめのラムネの効果として二日酔があるといわれています。果たしてラムネが二日酔にどのように役立つのでしょうか。
そしてラムネは1日どのくらい食べるのかという疑問がありますが、これに関しても後述しております。
ラムネは1日どのくらい食べるのがいいのか
ラムネの推奨量というものはお菓子なので特にありませんね^^; 適量としかいいようがないような気がしますが、ラムネの糖分からチェックしてみましょう。
それにより1日にどのくらいのラムネを食べるのがいいのか目安になるのかもしれません。個人的には1日数個で十分のような気がしていますが(^^)
<森永製菓のラムネの概要>
- 名称 清涼菓子
- 内容量 29g
- 粒の数 42粒前後
ラムネが製品1本あたりで42粒前後入っているそうです。ブドウ糖に関しては、ラムネの90%がブドウ糖といわれています。要するにラムネは殆どがお砂糖ということですね。
糖質は、消費カロリー4kcalのうち1gを要するといわれています。となると、デスクワーク中心の30代から40代の女性でいうと、1日の糖質量は251gという数値が導き出されるそうです。
ラムネ一本全部食べても29gなわけです。ラムネの9割が糖質でもたかが知れていいます。もちろん、1日に必要な糖質をラムネだけで補うなんてことはありえないですよね。
よって、ラムネは1日にどのくらい食べるのがいいのかという疑問の答えは、10粒や20粒食べても問題はないという解釈でも間違いはないでしょう。
ただ、空腹時は急激に血糖値が高くなってしまうので、糖尿病の人や運動をあまりしないデスクワークの人は沢山食べないようにした方が良いでしょう。
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ラムネは2日酔いに本当に良い?いつ食べるのか
私自身、ラムネが二日酔に良いというのは初めて聞きました。何となく二日酔にいいような気がしますが、実際にはどのような根拠があるのでしょうか。そしてラムネをいつ食べるのがよいのでしょうか。
二日酔の原因としてはアセトアルデヒドという有害成分が影響しているといわれています。二日酔に良いといわれている対策はこのアセトアルデヒドを薄めるために水分補給が効果的とされています。
専門的な内容としては、以下のような記述がありましたが、専門的すぎてちょっとわかりません。ただ医学的には二日酔はこのような原理でおこるようです。
エタノールは、肝臓においてアセトアルデヒドを経て酢酸に酸化され,最終的にはアセチル–CoAとなるが,その過程で肝ミトコンドリアの電子伝達系でNAD(nicotinamide adenine dinucleotide)がNADHに還元される。その結果、アルコール摂取により肝ミトコンドリアには大量のNADHが蓄積し、NADH/NAD比が高まる。
このNADH/NAD比が上昇すると、糖新生やTCA回路が抑制される引用元:http://www.saitama-qq.jp/everydaylife.html
そしてお酒を飲みすぎたことにより、アルコールの分解に負担や時間がかかり、低血糖気味になることがあるようです。それを補うのにラムネが効果的ということのようです。
ということは、二日酔にダイレクトに効果があるといわけではなく、ラムネは二日酔によって血糖が下がった場合の糖質補給の意味で二日酔に良いということです。
二日酔を治す効果はラムネにはありませんでご注意を!適度な水分補給とラムネなどで適度に糖質を補給することが二日酔対策になるとということがわかりました。
ただこの場合も、ラムネではなくても良いとは思いますが、ラムネは手軽でさっぱりした後味なので、それが重宝される理由だと思います。
いつ食べるのがベストなのかは、特に情報としてはみつかりませんでした。ただ飲酒後によくラーメンを食べたりする人がいます。お酒を大量に飲むとやはり上記のような理由から低血糖になっている可能性が高いようです。
お酒のシメの場合は、ラーメンではなくてラムネなどを食べておいたほうが良いという考え方もできると思います。二日酔の場合にラムネをいつ食べるのかというと、それは明確なタイミングはなさそうです。
朝起きて二日酔で食欲がない場合はラムネが良さそうですね。その時々で食べるしかないようにも思います。いずれにしても、糖分は取りすぎれば毒となりますし、全く摂らないというわけにもいきません。何事も適量が大事だということですね。
まとめ
- ラムネはブドウ糖を補うという意味で集中力や二日酔のサポート効果がある。
- ラムネは1日どのくらい摂っていいのかは、10個や20個食べても問題はない。
- ラムネを食べる時は、空腹時は血糖値を意識して少なめに食べる。
- ラムネに二日酔を治す効果は無い!
- ラムネはいつ食べるのかは、食べたいタイミングでよい。ただし量に気をつける。
ラムネはブドウ糖が大半だというのは意外でしたね。一応、集中力や疲労回復、二日酔にもサポート的な意味合いで補助効果が期待できるものだということがわかりました。
実際の健康効果よりも、手軽さと味で人気があるという感じがします。ラムネはリーズナブルで手軽に持ち運びもできますので、人気があるのも納得ですね。