グレープシードオイルは最近では、スーパーマーケットでもよく見かけるようになったオイルです。お料理や美容にも良いとされているグレープシードオイルですが、ヘルシーな印象はありますが、何か危険性はないのでしょうか。
今日はグレープシードオイルの成分、危険性や健康効果。また人気の日清やコストコのグレープシードオイルにも着目してみたいと思います。
グレープシードオイルの危険性や成分を調査!
グレープシードオイルというものはどうやって作られるのでしょうか。グレープシードオイルの製法はワインなどで使われるブドウの種をを圧搾して絞り出します。
一般的にいわれているグレープシードオイルの成分は以下となります。
グレープシードオイルの成分
ビタミンE
ビタミンEは抗酸化作用のある成分として広く認知されています。ビタミンEは脂溶性で油に溶けます。具体的には体内の細胞膜の老化に効果的で、動脈硬化や生活習慣病の予防にも良いとされている成分んです。
アーモンドやナッツ類などに豊富に含まれていて、グレープシードにも豊富に含まれている成分です。
オレイン酸
『日本人の食維持摂取基準2010年版』によると、LDLを上昇させない緩やかに働く脂肪酸という見解となりつつある脂肪酸です。LDLコレステロールは、一般的には悪玉コレステロールといわれている成分です。
悪玉コレステロールが増えすぎると、動脈硬化の原因になるといわれています。オレイン酸はその上昇を上昇させないという作用が期待できます。
ポリフェノール
ポリフェノールは抗酸化作用成分の代表格といった存在です。活性酸素の除去、抗酸化作用、血糖値や血圧の正常化、殺菌作用などに期待できる成分といわています。
リノール酸
リノール酸は人体では生成することができない成分です。血中のコレステロールを下げる働きがあるとされています。比較的ポピュラーな成分で、主にコーン油や大豆油などにも多く含まれています。
グレープシードオイルの人気はどんな理由から?
ここまでの成分を見ただけでもとてもヘルシーなグレープシードオイル。では具体的なグレープシードオイルの人気の理由はどういったものなのでしょう。
- ビタミンEが豊富。
- ポリフェノールが豊富。
- ビタミンEやポリフェノールはどちらもオリーブオイルの約2倍。
特に美容に関しては人気です。油としてはベットリした感じが少なく比較的サラサラしています。保湿効果もあり、グレープシードオイルを使ったオイルマッサージにも使われるほど美容で人気となっています。
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グレープシードオイルには危険性はあるのか?
栄養価も一見してみると、非常に高そうで健康に良さそうなグレープシードオイルです。では何か問題点や危険性などはないのでしょうか。
調査してみると、グレープシードオイルには幾つかの懸念材料があるといった意見もあったので以下にまとめてみました。
グレープシードオイルのデメリット
- 善玉コレステロールを下げる?
- 化学溶剤で製法しているものがある
まず1.の善玉コレステロールを下げるという話ですが、グレープシードオイルにはコレステロールを下げる働きがあるのですが、どうやら善玉コレステロールを(HDL)も下げてしまう働きがありそうです。
善玉コレステロールの働きは、簡単にいうと増えすぎた悪玉コレステロールを掃除するような働きがあります。ですので、必要以上にグレープシードオイルを摂りすぎると、悪玉コレステロールが増えて健康を損ねる可能性も否定はできません。
そして2.の化学溶剤での製法ですが、これはメーカーにもよるのですが、低温圧搾法(コールドプレス)や化学溶剤を使って抽出したグレープシードオイルなど製法にも種類があるそうです。
<グレープシードオイルの圧搾製法は主に2つ>
- 低温圧搾法(コールドプレス)
- 化学溶剤
コールドプレスはあなたも聞いたことがあるでしょう。低温で圧搾して搾り取る安全な方法です。コールドプレスされたグレープシードオイルは、オリーブオイルよりも飽和脂肪が30%少なく、必須脂肪酸およびリノール酸の中でも最も高くなるそうです。(76%)
ではもう一つの化学溶剤を使って圧搾に関してですが、グレープシードオイルの脂肪分は、種の中にはそれほど多く入っていないそうです。化学溶剤を使うことで圧搾の手間を省いているということが理由にありそうです。
ただ残念ながら、どのメーカーのグレープシードオイルが、どんな製法で抽出されたかどうかは、パッケージに記載されていない場合は判別ができません。
外国産のグレープシードオイルでも販売が日本産であったり、良心的なメーカーの場合はパッケージに低温圧搾製法などと記載されているものもあります。
購入する場合は、低温圧搾製法と記載されているものをなるべく購入したほうがより安全性が高そうです。化学溶剤だからといって直ちに人体に危険といったことはありませんで、その点も誤解のないようにお願いいたします。
化学溶剤を使って抽出された油の何が懸念材料かというと、化学溶剤でのオイル抽出の場合、溶剤と材料を混ぜ合わせて熱して撹拌するそうです。
そして油分を溶か高温で気化。長期保存するために、カルシウムやマグネシウムなどの栄養素を除去します。さらにはビタミンEも場合によっては取り除くことあったり、保存料を添加したりということがあるようです。
そうやって出来上がった油は栄養価がコールドプレスと比べると格段に下がるという意見があります。
そういった理由からなるべくなら、コールドプレス圧搾法で抽出してあることを謳ったグレープシードオイルを購入する方が少々価格が高くてもより健康的だといえるのです。
参考:コワイ油~溶剤抽出法~
参考:Getting a Grip on Grapeseed Oil
グレープシードオイル、日清やコストコのは安全なのか?
では有名なメーカーのグレープシードオイルの製法はどなっているのでしょうか?まず日清オイリオのグレープシードオイルが日本では人気となっています。
天下の日清オイリオさんですから、大丈夫じゃないの?と思うのですが、一応調べてみました。グレープシードオイルの瓶の表記を確認してみましょう。
表記を見てみると、「良質なワインの産地であるフランス産のぶどうの種子から作りました。」とあります。品名は食用ぶどう油です。コレステロールが0でリノール酸がたっぷりと表記されています。
側面の表記を見ても、圧搾製法に関しては說明がありません。記載が無いので断定はできませんが、おそらく低温圧搾製法ではない可能性が高そうです。
日清さんへ直接問い合わせをした人の話によると、やはりコールドプレスではなかったといった情報もありました。できればコールドプレスが良いのですが。
ではコストコなどで販売されているグレープシードオイルはどうなのでしょうか。コストコさんでもグレープシードオイルは大変人気のある商品と聞いています。
こちらも特に表記に製法などは記載されていませんでした。こちらもおそらくは低温圧搾製法ではない可能性があります。
これらのグレープシードオイルの正確な栄養価は公開されているわけでもないので、どの程度のビタミンEやポリフェノールが含まれているのかはわかりません。
ただコールドプレスでないから直ちにこれが危険といったものではありません。その点は誤解なきようくれぐれもお願いいたします。m(_ _)m
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まとめ
- グレープシードオイルは低温圧搾製法で抽出されたものはより栄養価が高い。
- 化学溶剤で抽出されたものでも、特に大きな危険性はない。
- グレープシードオイルは善玉コレステロールを下げる働きが示唆されているので適量にしておく。
グレープシードオイルはボリフェノールやビタミンEが豊富なオイルとして人気です。ただそればかり使っていると、善玉コレステロールを下げることになる可能性があるので、適量にしておきましょう。
他にもごま油や菜種油、えごま油、オリーブオイルなど幅広く健康的なオイルを使うのようにしていれば問題なさそうです。何でもそうですが、偏って摂りすぎれば良くないということですね。(*^^*)