効果効能が多いと知られるえごま油。そんなえごま油の効果効能も食べ方や保存の仕方次第で台無しどころが危険な事をあまり知られていないような気がします。
それから、便秘に効果があまり効かないとう噂を耳にしたので調査してみましたので、併せてご紹介したいと思います!
えごま油の正しい食べ方・危険な食べ方
えごま油とは
えごま油はシソ科の植物でえごまの種子から抽出した油が「えごま油」です。一部の地域ではその栄養素の高さから食べると10年長生きするという意味が込められ「十年」と呼ばれいるそうです。
近年注目が集まり出した、えごま油ですが、「荏胡麻」という名前はあまり馴染みがありませんが、縄文時代の遺跡からみつかるほど古くから日本に生息していた植物なんです。
油には大きく分けると2種類あり、乳製品やお肉に多く含まれる「飽和脂肪酸」と植物性油脂や魚類に多く含まれている「不飽和脂肪酸」の2種類あり、えごま油は不飽和脂肪酸に当てはまります。
不飽和脂肪酸は太りにくい油といわれています。そしてえごま油はオメガ3脂肪酸の「α‐リノレン酸」という成分が豊富に含まれていて、このα‐リノレン酸が私達の身体にとてもいい働きをしてくれます。
皮膚や粘膜の機能を強くしてくれたり、中性脂肪や悪玉コレステロールを下げてくれたり、脂肪燃焼効果も期待出来ますし皮膚のたるみやシミを予防や脳の機能を活性化してくれる効果などが期待できます。
α‐リノレン酸は「必須脂肪酸」の一つです。必須脂肪酸とは人間には欠かせない栄養素で、しかも体内で作る事が出来ないため食品から摂取する必要がある脂肪酸なんです。
《他の油とのαリノレン酸の割合の比較》
- えごま油60%
- 菜種油7.7%
- 大豆油6.7%
- コーン油1.4%
- オリーブ油0.6%
- ゴマ油0.3%
さらに、現代の食生活はα‐リノレン酸よりも、どうしてもオメガ6脂肪酸「リノール酸」を多く摂取してしまいがちです。例えばマーガリンやサラダ油などにリノール酸は多く含まれています。
リノール酸にも良い面はあります。動脈硬化の予防や血液凝固促進作用や血中コレステロールの低下作用などがありますが、過剰摂取すると心筋梗塞や大腸がんやアレルギーの要因になりかねません。
ですから最も理想なのは【リノール酸:α‐リノレン酸】=【2:1】で摂取している事が理想なのだそうです。α‐リノレン酸が不足すると脳や神経などにも影響が出るともいわれています。
ですから是非積極的に摂取したい油ですよね。しかしえごま油の欠点が2点あるんです。それは熱に弱い事と酸化しやすい事です。熱を加えるとα‐リノレン酸は壊れやすいので熱を加えずに摂る必要があります。
関連記事:アルガンオイルの効果的な使い方の順番!アルガンオイルが顔のニキビにも効果期待!
えごま油の期待出来る効能
えごま油でダイエット
えごま油の実の中に含まれる「ロズマリン酸」と呼ばれるポリフェノールが含まれていて、このロズマリン酸がダイエットの成功のカギを握っているポリフェノールなんです。
通常、炭水化物はブドウ糖に分解されて使われずに余ったブドウ糖は中性脂肪として身体にどんどん蓄積されていきますが、このロズマリン酸は嬉しい働きをしてくれます。
炭水化物がブドウ糖に分解される際に消化酵素「マルターゼ」を抑制してくれる働きがあり、ブドウ糖に変化しなかった分を体外に排出してくれるのです。
この働きは血糖値の上昇をおさえてくれますし、その分インシュリンの分泌が抑えられ余った糖分が脂肪に変わりにくいという流れになりダイエットに効果が期待できるのです。
えごま油に含まれるα‐リノレン酸には脂肪の分解をする酵素リパーゼのサポートをしてくれます。細胞の中にある「ペルオキシソーム」と呼ばれる脂肪を燃焼させる場所に脂肪の燃焼の補助してくれるのです。
さらにα‐リノレン酸には食事と一緒に摂取すると腹持ちがよくなるといわれています。ですからダイエット中にはうまく活用すると良いと思います。
関連記事:よもぎ蒸しのダイエット効果や危険性をチェック!好転反応の症状も調査!
えごま油で美肌の維持
えごま油に含まれるα‐リノレン酸には、お肌をの状態を保ってくれる働きがあります。お肌の潤いを保つコラーゲンの生成のサポートもしてくれたりお肌のハリを維持してくれりする効果が期待ができます。
えごま油が脳の栄養
えごま油に含まれるα‐リノレン酸には体内で「DHA」「EPA」という栄養素に変化します。DHAやEPAは脳の栄養として働いてくれ物忘れがなくなったり記憶力がアップしたりする効果が期待できます。
それから、うつ病患者は健常者よりもα‐リノレン酸やDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸の蓄積量が低い事が分かっています。ですからうつ病患者の方は積極的摂取しましょう。
それから女性の場合妊娠、出産時にオメガ3が枯渇する危険性が高くなるといわれています。産後うつになる可能性を避けるために妊娠出産時にはえごま油を摂りましょう。
えごま油正しい摂り食べ方
最近ではえごま油は危険な油などという噂も流れています。なぜそんな噂が流れているのか調べてみました。結果えごま油の弱点を理解していない方や粗悪品などが出回っているせいである事がわかりました。
☆α‐リノレン酸の1日の推進摂取量は2gとされています。えごま油の約60%はαリノレン酸が含まれていますので、小さじ1杯(約5g)程度が1日の目安となります。
身体に良い油といっても油ですので小さじ1杯でカロリーは50キロカロリーあります。たくさん摂り過ぎるとカロリー過多になり効能よりも逆効果になりますし、人によっては気分が悪くなる人もいるようです。
☆それから先にも書きましたがえごま油は熱に弱いく酸化しやすい油です。調理する時に熱を使わずに摂取するのはもちろんなんですが。酸化しやすいという事も忘れてはなりません。
毎日ふたをあけるたびにビンの中のえごま油も酸素に触れます。ですから毎日少しずつビンの中の油も酸化していってしまっているという事になりますよね。
なので1ヵ月、長くても2ヵ月以内荷は消費してしまえる小瓶の物を購入した方がいいでしょう。それから保存場所も冷暗で直射日光のあたらない冷蔵庫で保存する事をおすすめします。
☆えごま油も輸入品が多くあります。現代ではえごま油を使う食文化は日本以外では中国の一部と韓国くらいしかないのだそうです。ですから日本のメーカーかを確認する必要があります。
日本のメーカーでも中国や韓国産材料を使い生産も中国や韓国で行いメーカーだけは国産という物もあります。製造方法も熱に弱い物なのに焙煎して抽出したり薬品を使って抽出しているメーカーもあるようです。
その時点でえごま油特有の栄養素は壊されていたり、薬物という害になるものに仕上がっています。ですから購入する時は「国産」はもちろんの事「無添加」「低温圧搾」「一番搾り」とある物を選んでください。
関連記事:米油の効能とオメガや血圧への効果を調査!圧搾一番搾りと国産の重要性を解説!
えごま油は便秘に効かないという調査!
えごま油は薬ではないので必ずどんな方にも万能に効くという事はないと思います。しかし、毎日朝にえごま油を摂取していて便秘に効かなかった方は、夜摂取するように変えてチャレンジしてみてください。
身体は寝ている時は副交感神経になり腸が活発に動いています。ですからその時にえごま油が腸で手助けをしてくれる可能性もあります。
逆に夜摂取していた方は朝に変えてみるのもありだと思います。または1日に一回摂取していたのを刻んで3回に分けて摂取するなどする方法もあります。
人それぞれ体質が違うように生活スタイルも違いますので、腸が活発に動いてる時間帯も必ずしも一緒ではないと思うので摂取する時間帯を変えてもう一度チャレンジしてみてください。
まとめ
- ダイエット効果に期待
- 美肌の維持に期待
- 脳の栄養補給
- 1日小さじ1杯程度(過度に摂取しない)
- 冷蔵庫での保管
- 無添加、低温圧搾、一番搾りの表記のあるものをなるべく購入する
- 朝、または夜に摂取する(摂取する時間帯を変えてみる)
今回はえごま油についての危険性を調べてみました。正しく摂取、保存をし、粗悪品を購入しなければえごま油自体には害が無い事がわかりました。
色々な油がありますが、それぞれの栄養科が違うように保存方法なども違うので注意して摂取しましょう(⋈◍>◡<◍)。✧♡