寒い季節になると、夜眠りにつこうと思ってベットに入ると布団が冷たくて目が冷めてしまったり、布団に入っても寒くてなかなか寝付けなかったりする方も多いですよね。
そんな悩みを解消してくれる物として電気毛布があります。ですが、この電気毛布は体に良くない、身体に悪い、などという評判もあります。電気毛布は体にどんな悪影響があるのか調べてみました。
電気毛布は体に良くない3つの理由
睡眠の質の低下
人は眠りに入る時に体温が下がっていく働きがあります。正確には手足から体の熱をしっかり放熱し体温を下げることが出来ると寝つきもよくなりますし、睡眠の質もよくなるのです。
体温は眠りに入ってから明け方にかけて下がり続け、平均でおおよそ1.5度も下がるそうです。では、どうして人は寝ている間にそんなに体温を下げる必要があるのでしょうか。
それは、脳を休ませるために必要なのだそうです。寝ている間に脳の温度を下げ、一日中フル稼働していた脳を休ませながら修復しながら、身体のありとあらゆる場所も同時に休ませてあげられているのが睡眠です。
しかし、眠りに入る時も入ってからも布団の中で電気毛布が体を温め続けてしまうと本来、眠りに必要な熱の放出ができずに脳も身体も休まらないとうわけです。
こたつでうっかり寝てしまって起きたら身体がだるいなんていう経験をした事はありませんか?電気毛布を高温のまま寝てしまった時にの朝にはこたつで寝てしまった時と同じようなだるさを感じる方も多いのではないでしょうか。
関連記事:アロマオイルお部屋の匂いで気分を変える使い方!効能には睡眠にも期待!
関連記事:セロトニンを増やすのに一番効果的な食べ物は!漢方でも増やす事が出来る⁈
脱水症状
人は寝ている間に約350mlの汗をかくといわれていますが、電気毛布をつけた状態で長時間寝ると寝ている間中、布団の中は高温になるため大量の汗をかき、350mlどころではない汗をかくことになります。
寝ている間に大量の汗をかくことで脱水症状を起こしかねません。その他の影響として身体から必要な水分が出てしまう事によって喉も乾燥してしまいます。喉の乾燥は風邪予防の観点からも避けたい点です。
さらに、冬は空気が乾燥しているのでお肌も乾燥しやすい状態の上に、身体の水分不足によるお肌の乾燥の影響もあります。寝ている間の必要以上に汗をかいてしまう事は色々な面でもあまりよくありませんね。
体温調節が鈍くなる
人の身体には本来、体温を一定に保とうとする体温調節の機能が備わっています。寒さを感じれば筋肉を収縮させることによって体温をあげたり、交感神経によって末梢血管が収縮し体の熱を逃さないようしています。
暑さを感じた時にはに血管が拡張したり、発汗にすることによって体温を一定に保とうとする働きがあるのです。ですが、電気毛布を毎晩使って寝ている身体が勘違いをしてしまうのです。
身体が「自分で体温をあげようとする必要はないんだな」と勘違いしてしまって、体温調節機能があまり働かなくなってしまう可能性があるのです。こうなってしまうと、寒がりさんは余計に寒さに弱くなってしまう悪循環です。
電気毛布の電磁波が体に悪い?!
電気毛布から出ている電磁波が体に悪いとう噂もあるようんです。事実、心臓にペースメーカーを入れている方には強い電磁波を出すものには近づかないように推奨されています。
ですが今現在、電磁波が人体にどれほど悪影響を及ぼすのかとういう事は明確になっていません。それは、科学的にも医学的にもです。電磁波が体に悪いという噂は今はまるで根拠のない噂という事です。
しかも、電気毛布は電磁波を出す電化製品の中でも非常に弱い電磁波しか出していませんので、今のところ電磁波に関しては気にする必要のない話だといっても良いのではないでしょうか。
電気毛布の適切な使い方
電気毛布が体に悪いとされる3つのお話をしましたが、適切な使い方をすれば電気毛布は決して悪いものではなく心地良い気持ちにさせてくれるものです。
ですから次に電気毛布の適切な使い方をご紹介したいと思います。
一晩中付けっぱなしにしない!
先述でも説明したように高温で寝ることは体に悪いので、出来れば布団に入る1時間くらい前から電気毛布の電源を入れ事前に布団の中を温めておきましょう。
この際も温めすぎは厳禁です。人の皮膚温が平均で35度といわれています。そこから睡眠時に放熱する事を考えると布団内が36度以上になっていると布団に入ってから放熱しづらいと考えられるます。
ですから、事前に温めておいて布団に入る前には電気毛布の電源を切っておくのが良いでしょう。理想の寝具内の温度は33度といわれています。33度といわれてもいまいちピンときませんよね。
もし自宅に温度計があるようでしたら布団の中に温度計を入れて測ってみるのも良いと思います。布団の中に入った時に「うわぁ~あったか~い」と感じる温度では少し温度が高すぎるという事が分かると思います。
電気毛布は敷くタイプの方がおススメ
電気毛布は掛けるタイプと敷くタイプがありますが、敷くタイプの方がおススメです。ついつい温めようと掛布団や毛布など上にかけるものにこだわってしまいがちですが、意外にも敷具が重要だったりします。
温かい空気は冷たい空気よりも軽く、上に行ってしまい冷たい空気は下へと集まります。ですから床に近い場所が冷えやすくなり、実は背中から冷えてしまう事が多いので背中側にあたる敷きタイプの電気毛布がおススメです。
電気毛布以外の対策
これは余談になりますが、今までご紹介した内容をふまえた上での電気毛布以外の対策や注意点も併せてご紹介したいと思います。
まずは背中側も重要だとお話したとおり、掛布団にはこだわっていても敷布団にはこだわっていない方が多いので羽毛布団や毛布をかけていても寒さを感じる方は敷布団も見直してみるのもおススメです。
後は寝る2時間程前に湯舟にしっかりとつかり温まっておくことで、極度の冷え性でなければ33度程度のお布団の温度でもここちよく感じれる方も多いです。
それからお部屋の湿度です。50度から60度の湿度を保っておくと温かく感じますよ。そして、寒がりさんがやりがちなのは厚いソックスを履いて寝る事です。
これは絶対に避けましょう!履くとしたら足の裏は出ているレッグウォーマーがおススメです。なぜソックスがダメなのかというと、寝ている間放熱する際に足の裏は放熱にかかせない大切な場所です。
その足の裏をおおってしまうのは放熱を妨げ睡眠の質の低下を招きかねないので寝る時はソックスはやめてレッグウォーマーがおすすめです。
関連記事:ガセリ菌が内臓脂肪を減少させるのはなぜ?!不安感、不眠にも効果?!
関連記事:リンパマッサージだるい時と効果と老廃物の関係!痛い理由などを調査!
まとめ
- 睡眠の質の低下
- 脱水症状
- 温度調節機能の低下
- つけっぱなしで寝ない
- 敷き電気毛布がベター
電気毛布は使い方を間違えるとたしかに体にはあまり良い影響はありませんが、正しく使えば問題はないので上手に活用して寒い季節でも寒さに震える事のない心地いい睡眠を手に入れましょう(⋈◍>◡<◍)。✧♡