今や万能オイルとしてオリーブオイルを使われている方は多いでしょう。「和製オリーブオイル」とも呼ばれるほどに日本にも万能なオイルがあるんですよ。
それが「椿油」です。椿油は酸化しにくい油なので髪のお手入れにも良いですし、顔にもつかえますし食す事もできる油なんです。そんな椿油が最近若い女性の間で注目を集めています。
ですが特有の匂いに困っている方も多いようなのでその点もふまえながら色々な使用方をご紹介したいと思います!
椿油の酸化しにくい油だからこその髪への効果や使用法と気になる匂い
椿油とは
椿油の歴史は古く奈良時代から髪のお手入れに使用されていたといわれています。江戸時代の文献にも椿油に関する記述が残っていますから、昔から多くにの人に愛用されたいた事がわかります。
椿油はヤブツバキの種からしぼった植物性の油です。ツバキの花が咲いた後には大きな実ができて、黒く熟した後に種が落下します。この種を天日干しします。
約一週間干して乾燥させるのですが、この干すという過程が重要でよく干すほど沢山の油が採取できるとも考えられており、中には一ヵ月以上干す場合もあるそうです。
そして、この種をさまざまな方法で製法したものが椿油です。製法には主に2通りの製法があります。1つは蒸し機で蒸して熱を加える事で水分と油分を分離させ搾油する方法です。
もう一つは熱を加えず生の状態で絞り、油を取り出す方法です。加熱した方が多くの椿油が搾油できますが、せっかくの椿油の栄養素が多少なりとも壊れてしまいます。
ですから加熱せずに圧搾する方法で抽出している椿油と熱を加えて抽出した椿油では栄養素が違います。加熱せずに作られた椿油は加熱して作られた物より保湿力が2,5倍もあると言われています。
ですから質にこだわりたい方は非加熱製法のものを選ばれることをおすすめします。

出典:http://www.socimage.com/
椿油の特質
椿油は他の植物油と比較してオレイン酸の含有量が非常に多い事が特徴です。オレイン酸とはオリーブオイルやなたね油などの植物油やナッツ類に含まれる不飽和脂肪酸の一つです。
不飽和脂肪酸は酸化しにくいとう特質があります。そんな酸化しにくいオレイン酸の含有量を他の油と比較してみましょう。
《椿油のオレイン酸の含有量の比較》
- 椿油:約85%~90%
- オリーブオイル:約70%~80%
- 紅花油:約75%~80%
- 菜種油:約60%~65%
またリノール酸などの多価不飽和脂肪酸(酸化しやすい)が少なく、ビタミンEも含まれいるので非常にさらに酸化しにくい油といえますし、加熱にも強いといわれいます。
関連記事:アルガンオイルの効果的な使い方の順番!アルガンオイルが顔のニキビにも効果期待!
椿油の髪の毛への効果効能
椿油に多く含有しているオレイン酸は人の肌の皮脂にも多く含まれている脂肪酸なんです。ですから髪の毛やお肌への浸透力が高いといわています。
人肌に近く浸透力も高く酸化しにくい天然オイルで髪や顔のお手入れだけではなく身体の保湿オイルとしてもとても向いてるオイルなんですよ。
オレイン酸の働きで髪の潤いを保つ保湿効果や紫外線防止効果が期待できます。椿油の油分が髪の毛をコーティングしてくれる事で水分の蒸発を防ぐ効果もあります。
また髪の毛はキューティクルが剥がれてるくと髪の水分やンタンパク質が失われる事によって髪の毛がパサパサになってしまうのですが椿油がキューティクルを保護し潤いを保ってくれます。
キューティクルが揃っていないとスタイリングもなかなかきまりませんが、キューティクルが揃いますのでまとまりのある髪にもなりますし、髪の毛のツヤやハリ、コシも出てきてスタイリングもしやすくなります。
タオルドライの後に椿油を付ければドライヤーからの熱からも守れますし、普段のカラーやパーマなどで傷んだ髪の毛をいつも保護してあげる事で髪の状態も少しずつ良くなって行く効果が期待できます。
椿油は地肌の健康を維持する効果もあります。最近は洗浄力の強いシャンプーが多く、頭皮を洗い過ぎると必要な皮脂まで落としてしまいます。そのせいで頭皮の乾燥を招きかねません。
頭皮の乾燥はフケやかゆみの原因の一つでもあります。人肌の皮脂に近い椿油を使う事で、頭皮の環境改善効果が期待出来ます。油と聞くとべとついてしまうのを心配される方が多いと思います。
しかし、椿油は液体の状態のままで固まる事のない不乾性油で、その中でも特にべたつきにくい油だといわれています。そのため髪につけても馴染みやすくサラサラした手触りになります。
※さすがにつけすぎるとベタつきを感じる事はありますので付け過ぎには注意です!
参考:ヘルスケアPOCKET
椿油を髪のケア方法
椿油をトリートメントとして

出典:https://www.amoma.jp/
《椿油トリートメントの仕方①》
- シャンプー後に洗面器の半分までお湯をはり、その中に椿油を2、3滴入れます
- お湯と椿油をしっかり混ぜます
- 洗面器のお湯を髪にかけて髪の毛全体になじませます
- お湯をかけ終えたら洗い流さずにそのままタオルドライをしてください
- しっかりドライヤーで髪を乾かしてください
【髪の指通りが良くなる効果が期待できます】
《椿油トリートメント②》
- 通常どおりシャンプーし、コンディショナーをつけて洗い流します
- タオルドライをしてから椿油をショートカットの方なら1,2滴、ロングの方は2、3滴程手に取り手のひらで椿油を馴染ませます
- 髪の毛の傷んで気になっている所を中心に内側から両手で髪の毛に優しく揉みこむようにします
- その後しっかりドライヤーで髪を乾かしてください
【ドライヤーの熱から守る効果が期待できます】
椿油でスカルプケア・ヘアパック
《椿油でスカルプケア》
- 乾いた髪の状態で椿油を手のひらに適量を出します
- 頭皮に椿油がつくように頭皮全体に椿油を馴染ませます
- 両手の指の腹を使って、くるくると頭皮をやさしくマッサージするように動かします
- 3分程行ったらしっかりとお湯で流してくさい
- シャンプーを2度行って椿油を完全に流してください
【頭皮の汚れが浮きやすくなるのと、頭皮に潤いを与える効果が期待できます】
※スカルプケア頻繁に行うと必要な油分まで流してしまう可能性があるので行うのは2、3週に一回にしてください。
《椿油でヘアパック》
- 乾いた髪に、毛先やパサつきや痛みが気になる所を中心に髪全体に椿油を馴染ませます
- 馴染ませることが出来たらホットタオルで髪を包みこみ、10分~15分待ちます
- 時間が経ったらタオルを取り椿油をしっかり流してください
- シャンプーを2度行ってしかり頭皮も洗ってください
【パサつを改善しっとりサラサラヘアになる効果が期待できます】
椿油の気になる匂い
香りの好みは人それぞれですよね。この椿油の匂いが苦手だという方が結構いるようです。そんな方の為にいくつか個人的感想と提案をしたいと思います。
☆メーカーによっても匂いの強さはかなり差があります。個人的感想ですが、安価な物ほど匂いが強い気がします。精製度が高いものはあまり匂いが強くない気がします。
☆使い方を出来るだけ匂わない使い方をしてみてはどうでしょうか。トリートメント代わりに使っていただければその後シャンプーをしっかりしますのであまり匂いは残りません。
☆もしシャンプー自体があまり匂いのしないシャンプーをお使いでしたら、シャンプーにお好きな精油のアロマを足してシャンプーしてみるのはいかがでしょうか。
☆私はくせ毛と寝ぐせ直しの為に使う時もあるのですが、ワックスやムースなどと一緒に使う事で匂いが気にならなくなります。それから付けたての時よりドライヤーをかけた後は匂いがなくなる気もします。
☆それでも気になる方はコールドプレスの食用椿油が売られています。食用ですので香料も保存料もないのでそこにお好きなエッセンシャルオイルを足すのがおすすめです。
良ければ参考にしてください(#^.^#)
関連記事:アロマオイルお部屋の匂いで気分を変える使い方!効能には睡眠にも期待!
椿油の顔への使い方

出典:https://googirl.jp/
椿油はホホバオイル、オリーブオイルに匹敵する世界三大オイルとして有名で主にスキンケアやヘアケアに使用されています。
乾燥から肌を守ることでアレルギーの発生抑制にも効果的です。肌の保湿では年齢とともに減少してしまうセラミドの働きを助け皮脂層の保湿を保ち肌弾力を与えてくれます。
上記でも述べましただ椿油のオレイン酸は人肌に近い成分で低刺激ですから是非顔にも上手に椿油を活用して欲しいと思います。
関連記事:馬油は万能アイテム、使い方や量の目安!顔の乾燥が気になる朝のおすすめ洗顔法!
椿油をクレンジングオイルとして
メイク落としにオイルクレンジングを使ってる方は多いと思います。オイルクレンジングは洗浄力が強くアイメイクなどもしっかり落ちてくれるのは良いのですが必要なお肌の油分まで持って行ってしまします。
そんなオイルクレンジングが良いという方には抵抗なく椿油をクレンジング代わりに使っていただけるのではないでしょうか。低刺激でとてもおすすめです。
《クレンジングの仕方》
- さくらん大の椿油を手の上に出します
- 手のひらでしっかりと椿油を温めてください。
- 椿油が人肌程度に温まったら顔にのせます
- やさしく顔全体に椿油を馴染ませます
- 馴染ませたら汚れが浮き上がりますので、ティッシュを広げ顔全体に広げて優しく抑えます
- 抑えたらティッシュが油分を吸収してくれるので洗顔しやすくなります
- 後は通常どおり洗顔してください
スキンケアにプラス
椿油は保湿効果が素晴らしいのでスキンケアに使わないのは持ったいないです。化粧水にプラスしてプルプルお肌になりましょう。
《スキンケアにプラス》
- 洗顔後化粧水をつけます
- 何度か化粧水をつけ最後の化粧水をつけたお肌が濡れてる状態にします
- 椿油を手のひらに1~2滴とります
- 手に取った椿油を手のひらで人肌に温めます
- 温めたら顔に馴染ませいきます
※オイルですので外出する朝は避け夜のお手入れに使用する事をおすすめします。
※べたつきが気になる方はティッシュで優しくオフしていただいて大丈夫です。
椿油使用の注意点
椿油などの天然オイルは酸化防止剤が入っていませんので長期間かけて使用していると香りや色が変わってくる事があるので、早めに使いきるか、小瓶を購入しましょう。
まとめ
- 椿油は酸化しにくいオイルである
- オレイン酸が豊富
- 人肌の皮脂に近い
- トリートメント代わりになる
- スカルプケアに最適
- 匂いが気になる方は精製度の高い物に変えるかエッセンシャルオイルをプラス
- クレンジング代わりになる
- スキンケアにプラス
いかがでしたか?今回は昔からあり、最近また注目されている椿油にフューチャーしてみました。匂いに抵抗がある方が多いですが、エッセンシャルオイルなどで匂いをクリア出来ると良いですね。
それくらい顔にも特に髪の毛のパサつきが気になってる方にはおすすめの椿油です(⋈◍>◡<◍)。✧♡