あなたは耳かきを自分一人でされますか?耳かきを自分一人でする場合は、やりすぎないように注意が必要です。耳の中がむず痒い時に耳かきをすると、とても気持ちがいいものですよね。
ただついついやりすぎてしまい痛い思いをしたり、場合によっては耳から何やら臭い汁のような物が出て来ることがあります。今日は耳かきを自分で一人でする場合の安全なやり方や痛い時に出てくる汁の正体について迫ります!
耳かきを自分一人でする場合の注意点!
耳かきはなぜ気持ちが良いのか
そもそも耳かきをするとなぜ気持ちが良いのでしょうか。ついつい気持ちが良いので耳かきをやりすぎてしまうことってありますよね。耳かきをやりすぎてしまうと外耳炎になってしまい痛い経験をした人もいるのではないでしょうか。
耳かきをすると気持ちが良いのは耳の中に『迷走神経』という神経があるからといわれています。この神経を刺激することで、たとえ耳垢がなくても気持ちよく感じるそうです。
なかには耳かきをすると咳が出る人がいるそうです。これも迷走神経との関連があるといわれています。耳かきをして咳が出る人は全体のおよそ2割くらいといわれています。
自分一人で頻繁に耳かきをするのは危険!外耳炎にご注意!
自分一人で耳かきをされる場合はやりすぎに注意しなければなりません。耳かきを必要以上にしてしまうと、耳の中の外耳道を傷つけてしまうことがあります。外耳道は耳の奥へと続く通り道のことです。
つまり耳の穴のことです。ここを傷つけてしまい、その場所が炎症を起こしてしまうと外耳炎に発展してしまうことがあります。自分一人で耳かきをしないで、他の人に耳かきをして貰う場合は、耳垢がなくなった時点でしっかり終了するようにしてください。
やりすぎると外耳炎に発展してしまいとても痛い思いをするかもしれません。くれぐれも自分一人で耳かきをされる場合は、手短に終わらせるように決めておきましょう。
耳垢が特に出ないのであれば、それは耳かきをしなくても良い合図です。次はかかるると大変痛い外耳炎についてチェックしていきましょう。
外耳炎とは
外耳炎は外耳道(耳の穴)に起こる感染性の炎症のことです。耳の中は湿気もあり水も入ってきたりする場所です。耳の中は雑菌が繁殖するには好都合の場所となっていて、ここに耳かきなどで傷がつくと炎症を起こしてしまうことがあります。
外耳炎は耳かき後、ほどなくして痛みが走り気づくことが多い症状です。人によっては仕事や睡眠に支障が出るほど痛い思いをすることがあります。私も外耳炎の経験があるのですが、それはもうとても痛いです。
仕事には集中できないほど痛いので、外耳炎にかかってとても困った経験があります。
外耳炎の治療法
外耳炎の治療法は基本的に抗生物質となります。耳鼻咽喉科で外耳炎の診断を受けると大抵の場合は抗生物質が処方されます。さほど外耳炎の経験が少ない人であれば、抗生物質は非常に効くことが多く、大抵の場合は2、3日で痛いのは消えていきます。
ただ注意しなければならないのは、耳の痛みが消えたからといって抗生物質を飲むのを中止してはいけません。抗生物質は処方された分を必ず飲みきってください。
中途半端な量を残してしまうと、菌が生き残ってしまい抗生物質に対する耐性、つまり抵抗力がついてしまいます。耐性がつくと抗生物質が非常に効きにくくなってしまいます。
それはとても怖いことですので、必ずお医者さまから処方された薬は飲みきりましょう。
耳かきをしないほうがいいタイプの人がいる
耳かきをそもそもしなくても良いタイプの人がいます。あなたの耳垢はどちらのタイプですか?
- 耳垢がカサカサと乾燥しているタイプ
- 耳垢がジクジクと水気があるタイプ
一般的に耳垢にはカサカサした乾燥タイプの人と、ジクジクタイプの人に別れます。乾燥タイプの耳垢の人は6割、ジクジクタイプは4割くらいの割合といわれています。
耳垢が湿っているタイプの人は、外耳道にアポクリン汗腺という分泌箇所があり、そこからの分泌液によってタンパク質や脂肪、そして鉄分が含まれた液体で水気を帯びます。
それがジクジクなウェットな感じの耳垢となるのです。このタイプの人はそもそも耳かきを使うのではなく綿棒で掃除をする程度で耳垢は取れてしまいます。
綿棒を使っているからといってもやりすぎると、やはり外耳道を傷つけてしまい外耳炎になる場合がありますので十分に注意してください。
そもそも耳かきはしなくてもいいの?
最近では、耳かきはそもそもしなくても良いという話が出てくるくらい、人間にとってそこまで重要ではない位置づけになろうとしています。一説によると、耳垢は掃除をしなくても自然と出て来るという医師がいるのも事実です。
自浄作用が耳の中にはあり、不必要に溜まった耳垢は外へ出やすくなるといいます。ただある調査によると、医師に耳かきはしたほうが良いのかといったアンケートをとったところ、8割の医師が耳かきは適度にしたほうが良いとの解答があったといいます。
個人的には、さすがに耳かきを全くしないとなると、痒くて仕方がないので、やはり適度にはしたほうが良いと思います。あなたはどう思われますか?
耳かきの安全なやり方
ここまで見てもお分かりの通り、耳かきを自分一人でする場合のやり方としては、耳垢がが出なくなったらすぐに耳かきを止めること。そして耳垢の種類によっては綿棒に変更することなどが安全に耳かきをするコツとなります。
耳が痒くなったときは、綿棒程度で軽く耳かきをすれば済みますので、そこから本格的にゴシゴシしないように気をつけてください。ちょっとまだ物足りない程度耳かきは止めておく方が無難です。
参考サイト:イシコメ
耳かきをやりすぎると出て来る汁の正体!
耳かきをしていると耳から汁っぽいものが出てくる人がいます。しかもその汁は臭いを伴っており、くさ~い汁です。どう考えても良い話とは思えませんよね。汁の正体とは何なのでしょうか。
耳かきの時に出る汁の正体は浸出液!
耳かきの際に耳から臭いのある汁が出る場合、それは浸出液(しんしゅつえき)といわれる汁です。この汁は耳の穴の中に傷がありそこに炎症が起きている証拠です。その炎症箇所からでた膿のようなものです。
この汁が出る場合は明らかに耳かきのやりすぎです。耳かきをやりすぎた為に、耳の穴に傷がついてしまったのです。これは耳かきを使わなくとも綿棒でも起こりうるので注意が必要です。
この汁が出てくる状況で、もし耳が痛いのであれば外耳炎になっている可能性が高いので、汁があり痛い場合はすぐに耳鼻咽喉科を受診してください。痛いわけではなくても汁が出るのであれば、一度病院で見てもらったほうが安心です。
というのは、後からとても痛い外耳炎になってしまう場合があるからです。汁が出たら耳かきは、かなりやりすぎと思うようにしてください。
耳が痛い場合の病気の可能性
耳が痛い場合には一般的に中耳炎や外耳炎だけと思われがちですが、実は別の病気が原因となって痛い場合があります。ここでは耳の中が痛い別の病気についてチェックしてみたいと思います。
耳が痛い場合の別の病気
顎関節症(がくかんせつしょう)
顎関節症はアゴの病気です。歯のかみ合わせが悪くアゴの運動機能の異常で痛みが走ります。この病気でも耳が痛い場合があります。
三叉神経痛(さんさしんけつう)
顔や耳に関係している神経で三叉神経があります。この神経の機能に異常が生じると耳が痛くなる場合があります。
上気道炎(じょうきどうえん)
上気道炎はよくツバを飲み込んだ時に喉や耳が痛い場合、その可能性があります。扁桃腺が腫れていたりしても、耳が痛くなることがあります。
帯状疱疹(たいじょうほうしん)
免疫力が下がった時に、帯状疱疹ウイルスが活性化して皮膚に発疹や水ぶくれのような症状がでます。この帯状疱疹が耳に出てしまうとかなり耳が痛いことがあります。
耳下腺のリンパ節疾患(じかせんのりんぱせんしっかん)
おたふく風邪や、細菌感染やウイルス感染によって、耳の下のリンパ節に炎症がおこり、耳が痛いことがあります。
参考サイト医師監修:たなか耳鼻咽喉科
注目記事:ルイボスティーの飲み過ぎは太る!?副作用や子宮筋腫への効能を調査!
まとめ
- 自分一人で耳かきをする場合は、耳垢の状態が見えないが程々で止める。
- 耳かきをやりすぎると外耳炎という痛い病気になることがある。
- 外耳炎の場合は抗生物質は必ず飲みきる。
- 耳から出て来る汁のような物は浸出液といい炎症の影響がある。
- 耳が痛い場合には他の病気の可能性がある。
耳かきを自分一人でやる場合は、耳垢が出なくなったらすぐ止めることが肝要です。気持ちがいいからといってついついやりすぎると、とても痛い外耳炎になることがあります。
経験者として外耳炎は本当に痛いので気をつけてくださいね。耳から汁が出る場合も要注意の合図です。可能であれば、その段階で耳鼻咽喉科でチェックをしてもらったほうが安心です。
耳かきといっても雑菌やウイルスに感染すると後々厄介になりますので、甘く見ないようご注意を!