20代で白髪が生えてくる人がいます。あなたがもし20代で白髪を気にされているとなると、原因や何か問題がないのかと考えていると思います。今日は20代の白髪について巷で噂されていることに注目したいと思います。
なかでも白髪が生える場所によっては病気が関係しているとか、漢方薬や市販薬で20代の白髪が治るという噂もあるようです。これらの噂に医学的根拠があるのかも含めて調査してみました。
白髪が20代で生える原因や場所と病気の関係を調査!
まずは白髪の原因とはどのようなものがあるのか医師監修サイトで調査してみました。20代での白髪の原因をチェックするところから進んでいきましょう。
白髪の主な原因とは?
白髪の直接的な仕組みは、毛髪が作られる時に、頭皮の色素形成細胞であるメラノサイトの生産機能が低くなり、髪の色の素となるメラニン色素が作られにくくなることが直接的な原因のようです。
このメラノサイトの働きが低下する原因には以下の種類が関わっている可能性が示唆されています。具体的に白髪の原因とはどのような理由があって白髪になるのでしょうか。
ネットで噂されている白髪の原因について調べてみました。
自律神経の乱れ?
自律神経の乱れが白髪の原因に関わっている可能性が噂されています。自律神経は、自分の意思とは関係なく自動的に身体の各種機能を調整する働きがある機能です。呼吸や体温、リンパ腺、内臓、血管などにも密接に関わっていて、重要な機能を果たしています。
自律神経と白髪のダイレクトな関わりを示す医学的根拠に関しては、ネットで調べて見た限りではなさそうです。よって医学的根拠があって白髪の原因に自律神経が関わっているかどうかはハッキリとしていません。
ただ書籍では板見智氏の『専門医が語る毛髪科学最前線』というものがあり、そこにはストレス(自律神経の乱れも含む)が白髪の原因と誤解されるようになった理由などが述べられているそうです。
自律神経が白髪に影響していると考えている人の根拠としては、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが何等かの影響で崩れ、血流の悪化や新陳代謝の悪化などを懸念することが根拠と考えている人がいるようです。
髪の色はメラニン色素がしっかりと髪に含まれていくかということが重要と思いますので、血流がメラノサイトの機能低下を起こすということであれば、この理論もあながち間違いと思いません。
ただ自律神経失調症だった私の個人的体験からすると、特別白髪が増えたということもなかったので、あくまで私1人の経験で判断するのは軽々ですが、エビデンスとしては微妙ではないかと個人的には思います。
参考サイト:タケダ健康サイト
ストレスも白髪の原因としては怪しい?
ストレスは白髪の原因となるという意見もあるようです。20代で白髪が増えてきた場合にストレスの影響が可能性としては否定できません。ストレスは自律神経が乱れる要因でもあり、メラノサイトの生成にも影響する可能性があれば、上述の話同様の解釈となるかと思います。
睡眠不足?
睡眠不足も白髪の原因という意見も多いのですが、こちらも明確な医学的根拠は見つかりませんでした。睡眠不足で白髪が増えるというのもちょっと怪しいような気がします。
周囲で万年睡眠不足の人もいますが、20代のころから白髪はありません。20代で睡眠不足で白髪という人のデータもありませんので、睡眠不足なら誰でも白髪になりやすいわけではなさそうです。
食生活の乱れ?
食生活の乱れも20代や若い人での白髪の原因といっているサイトがあるようです。それも、どう考えても個人差がありますよね。食生活が乱れていても白髪になる人もいるかもしれませんが、白髪にならない人も多いと思います。
これに関しても具体的に、どういう食生活でどんな成分不足の影響が白髪にあるのか、どんな食品が白髪に影響しているのかといった根拠を示している論文も見つかりませんでした。
ただ栄養不足としては、ネットの医師監修サイトでは、メラニンの生成に関する栄養素不足の可能性があるようです。ヨード(ヨウ素)と関係がある海藻類や魚介類の摂取を推奨しているサイトがあります。
またメラニン色素の原料として、チロシンという成分を食品から摂るよう進めているサイトもありました。チーズやバナナ、アボカド、魚介類、ナッツ類などです。
あなたの食生活に著しくこれらの食品を避けている傾向があれば、ひょっとしたら白髪の原因に栄養不足が関わっているかもしれません。
白髪の生える場所で身体の不調がわかる?
薬学博士の鄭権氏は白髪の生える場所によっては、以下のトラブルがあると說明しています。
- 後頭部
- 耳鳴り
- 膝腰の疲れ
- 冷え
- 尿トラブル
- 側頭部
- 目の疲れ
- 貧血
- イライラやうつ
- 整理トラブル
- 更年期
- 前頭部
- 胃もたれ
- 便秘
- 腹痛
- むくみ
- 口臭
- 吹き出物
いずれも東洋医学の発想での関連性となっています。明確な医学的根拠は東洋医学は乏しいのですが、昔からの知恵や経験則から来ているものもあるので、参考程度としてください。
白髪の原因にストレスは関係がない?
白髪の原因に上記のようなストレスや自律神経のダイレクトな関わりをしめす医学的根拠は、現在のところなさそうです。
白髪にの原因に関して調べていると『南山堂医学大辞典』という情報に行き着きました。この辞典に白毛、つまり白髪のに関しては、メラニンの機能異常や、加齢、先天性の病気、内分泌障害、精神的ショックなどと記載されています。
ただこれは『白髪の原因』と謳っているわけではないみたいです。さらに、画像の一番下には「若白髪は男性に多く、優性遺伝性である」と記載されています。この精神的ショックという意味と、ストレスとはちょっと次元が違うという話も情報源となったサイトにはありました。
あくまで20代で出てくる若白髪は遺伝が大きい要素ではないかと個人的には思いますが、あなたはこれに関してはどのように感じますか?
参考サイト:白髪白書
20代の白髪は漢方薬や市販薬で治るのか医学的根拠を探る!
20代の白髪は遺伝の可能性が高いと思われますが、漢方薬や市販薬で治るような可能性はあるのでしょうか。もし20代での白髪が漢方薬で治るなら、ありがたいですよね。
いろいろ漢方薬や市販薬で白髪を改善させるものが出ているのか調べてみました。
漢方薬としては白髪は血虚という考え
漢方での白髪の考え方としては血虚(けっきょ)という考え方で捉えているようです。血虚とは血が不足した状態、血液の状態が十分ではないという意味合いだそうです。
要は漢方では白髪は栄養不足や血の汚れなどが原因と考えている印象です。血虚の状態になると漢方では次のような症状になると考えれています。
- めまい
- 立ちくらみ
- 手足の冷え
- 動悸
- 不眠
- 不安障害
- 爪が割れやすい
- 唇や舌が白い
漢方では次の漢方薬が血虚を改善する効果があるとされ処方されるようです。
白髪で詳報される漢方薬
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
この漢方薬は主に血流改善、身体を温める効果が期待できるそうです。婦人科系の疾患で重宝される漢方のようです。主に冷えや生理痛などの改善に使われている漢方です。
四物湯(しもつとう)
こちらも漢方では伝統的に婦人科系の疾患に昔から使われているようです。
加味逍遙散(かみしょうようさん)
虚弱体質や精神的に不安がある人に処方される傾向にある漢方です。
※あくまで漢方ならではの考え方で使われるのであり、医学的解明が白髪に関してなされているわけではありません。ご利用はあくまで自己責任でお願い致します。
20代の白髪が治る市販薬はあるのか?
薬局やドラッグストアに白髪対策用の市販薬と呼べるものは出ていないようです。抜け毛予防や育毛ならあるのですが、白髪を飲み薬的なものでは現在は対応できないです。
あくまで市販の白髪対策としては白髪染め用のヘアカラーやトリートメントということになりそうです。20代での白髪が治るような製品は、現代ではまだ開発されていません。
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まとめ
- 20代での若白髪の原因は遺伝の可能性が一番高そう。
- 20代での白髪の原因にストレスや生活習慣の直接的関係を示す医学的根拠はない。
- 若白髪には漢方では血虚という考え方がある。
- 漢方では白髪というよりも血虚に対しての漢方で対応する試みはある。
- 20代の若白髪が治るような市販薬は現段階では存在しない。
若いうちから白髪あるというのはちょっと嫌ですよね。明確な白髪の原因となりそうなのは、遺伝という可能性が高そうです。対応としてはメラニンに関わりそうな食品を摂る方法がありそうです。
ストレスや食生活の乱れが直接白髪に関係してなさそうだからといっても、健康には良くないので規則正しい生活はとても大事です。
白髪に影響がなくても、血流の悪化や頭皮の衛生環境が悪いと抜け毛の原因になることは、医学的にも信憑性がありそうなので注意しましょう。